将来のお金を計画する

目標までの年数を考える〜

近い将来、つまり明日であったり来週であったりの目標というのは立てやすいでしょう。それは実現可能なことが見えているものが多いことと思います。しかし、毎日の暮らしの中で将来のことを思い描く夢というのは誰にでもあるはずです。家を建てたいということもあるでしょう。留学してみたいということもあるでしょう。子供の結婚式を考えることもあるでしょう。

しかし、どのような夢であってもそれには資金が伴うことが多くあります。自分が思い描いている夢をかなえるというのはとても素敵なことですが、そこまでの道のりにはお金を貯めなくてはならないものです。夢に向かってどのようにお金を貯めていけばいいのか、それは人それぞれの方法があるでしょう。ここでは節約の方法、そして預金の仕方について提案していきたいと思います。

目標が決まっているとき、まずはそれが何年先になるのかということを考えてみましょう。例えば子供の進学、これを中心に考えてみることにします。現在子供が5歳、未就学児だとしましょう。子供の教育費というのは非常にかかり高額になります。最終的な目標が大学進学の資金を貯めることだったとするとそこまでにかかる年月は13年ということになります。

大学進学に関してかかる費用、国立大学では4年間で一般的に518万円、そして私立大学になると文系で671万円、理系で828万円となります。どの大学を選択してもよいように13年間で800万円という目標を考えていきましょう。

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目標金額を年数で割る

さて、13年間で800万円という金額になりました。この金額全てが大学の費用だけに賄われるということはないでしょう。これほどにかからないということも充分に考えられますし、また国や県の支援も充実してくることが考えられます。

 

しかし、まずは800万円はかかるという予想で計画を立てていくことで途中トラブルが発生したとしても対応できる資金になるでしょう。そして実際に大学を卒業するまでにこの金額が余分に残っていたとしてもそれは無駄な貯蓄だったということにはならないはずです。

 

13年間で800万円ということを考え、まずはこの金額を1年でいくら貯蓄していけばいいのかということを見ていきます。615364円です。大まかに62万円としましょう。ひと月にすると51666円になります。ただし、将来の積み立てを考えるときにひと月単位にすることはいい方法ではありません。年間を通して62万円を貯蓄していくという考え方で進めていくことがよいでしょう。

 

これには理由があります。まず毎月の収入というのは一般的には定額になっているでしょう。しかし年間で見るとボーナスの時期もあります。これらの収入によっても貯蓄に回すことができる金額は変わってきます。反対に支出も一年間を通して一定ではないでしょう。

 

どの時期にどのくらいの支出になるのかということを把握することで年間の貯蓄額を考えていくことができます。次では年間の貯蓄をどのように計画していけばいいのかということを考えていきましょう。

年間を通して支出を考える

一年間に62万円を貯蓄するとなったとき、一年間の支出にはどのようなものがあるのかということを考えることが必要になってきます。それではどのような出費があるのかということを考えていきましょう。

 

まずは基本となる支出です。家賃や、水光熱、保険、食費や日用品、交通費などそれらの毎月支出が確実な金額というものはあるはずです。しかしそのほかに月やシーズンによって発生する出費があるでしょう。

 

車検、車税、クリスマスプレゼントやお年玉というものもあります。また4月はなにかと入用となってしまいますので、支出が多くなる月でもあります。旅行を考える時もあるでしょう。そのようなことを考えるとやはり一年間を通してみると支出は一定ではないということが見えてきます。ボーナスがあったとしても、年間で収入は決まっているものに対して、支出はバラバラというのは当然のことです。

 

そう考えると62万円を貯蓄するために毎月固定の金額として5万円を貯蓄していくことは妥当な考えではないということがわかってきます。特別な出費がない月には8万円は貯蓄に回す、そして支出が多い月には3万円を貯蓄に回すという年間を通した計画を立てる必要があります。

 

年間を通して考えることで、無理のない貯蓄設定を考えていくことができます。ところがこれには各家庭の収入は大きく関係してくるでしょう。その参考になるものに家計の適正配分というものを見ていく必要があります。

家計の適正配分をみる

それでは家計の適正配分についてみてみましょう。漠然と支出を考えるのではなく、参考になる適正な配分というものがあります。夫婦が二人、そして5歳の子供が1人ということを基本として考えてみましょう。

 

まず手取りの収入が25万円だったとします。実はその場合、適正配分では貯蓄は10%となりますので25,000円が理想の金額ということになります。これでは年間の貯蓄額が62万円になどとは到底届きそうもありません。それではそのほかの適正配分をみてきましょう。

 

食費は適正配分16%で40,000円
住居費は25%で62,500円
水道光熱費は7%で17,500円
通信費は4%で10,000円
日用品は3%で7,500円
趣味や娯楽では3%で7,500円
被服費は2%で5,000円
交際費は2%で5,000円
こづかいは10%で25,000円
子供費は5%で12,500円
そのほかには3%で7,500円
保険料が10%で25,000円

 

これに貯蓄が10%の25,000円でちょうど25万円となります。この家計の適正配分を見てもわかるように、実際にはこれほど使っていないという項目があるでしょう。その分を貯蓄に回すことは充分に可能なはずです。

 

適正配分というのはあくまでも参考にする割合であり、その金額に達するまではどのくらい使用してもよいということではありません。しっかりと節約することで理想の金額よりも下回ることは充分に可能なことになります。

自動車保険の見直し

家計の見直しとして最も大きなものになるのは保険料でしょう。任意自動車保険もありますし、生命保険もあります。ここはしっかりと見直すことで基本支出が大きく変わってきますので検討の余地は大きくあるものです。自分の家庭にあっている保険を選んでいるのか、そして無駄はないのか、確認が必要です。

 

まずは任意自動車保険について考えてみましょう。実は任意自動車保険の特約の中には不必要なもの、重複している内容のものというのが存在していることがあります。しかし、任意自動車保険にとって最も大事なことというのは、万が一の時にどれだけ備えているのかということです。補償を無制限にするということは基本として考えるべきでしょう。

 

万が一に備えているものになりますので、ここで無制限ではなく1億円や5千万円などという最大補償額が決まっているものは避けておく方がよいでしょう。というのも、万が一というのはどのようなことになるのかわからないから万が一というのです。事故の相手が観光バスであったり、荷物を載せているトラックであったり、もしくは営業している店舗に突っ込んでしまったりということは考えられないことではありません。

 

そういった場合に、果たして決まった補償額の中で対応できるかといえば非常に難しいことになるでしょう。ここの金額を1億円にしても無制限にしても、月々の保険料としての差額は数百円程度になります。数百円を節約して、万が一大きな事故を起こしてしまったときに補償額では補えないことになったら元も子もないでしょう。

生命保険の見直し

生命保険の見直しというのも家計の基本支出を大きく変える可能性があります。生命保険には掛け捨てのタイプと、または貯蓄型のものとあります。貯蓄型になると月々の支払金額が上がってきますが、満期となったときに保険金が戻ってきます。これはメリットでもありデメリットでもあります。支払った保険額よりも高い金額が保険金となることもありますし、また下回ることもあるのです。掛け捨てタイプとしてはやはり保険料が安いということが大きなメリットでしょう。反対に保険金は戻ってくることはほとんどありません。

 

保険は掛け捨てにするのか、それとも貯蓄型にするのかということは最初の大きな入口になります。しかし、保険は生きている商品であるということを考えなくてはいけません。新しい保険や補償内容が次々と出てきます。そのため、見直しをすることなく継続していくということは得策ではありません。以前であれば掛け捨てはもったいないという考え方が主流でしたが、現在主流となるのは掛け捨て型になります。これには、生命保険を見直しながら新しいものに変えていくという考え方が定着しているからになります。

 

しっかりとした補償を備えながら月々の保険料を抑えるためにはどのような保険にしたらいいのかということをしっかりと考えていかなくてはならないでしょう。一般的に家族で3万円から5万円ほどの生命保険に入っている家庭が多くあります。しかし、これが掛け捨てになると充実した保障内容でも3千円から5千円程度に抑えることができます。

長いスパンで計画する

さて、家計の適正配分を考えながら家計を見直してみると月々の貯蓄は25,000円の理想金額となっていたものがほかの項目が節約できることがわかり倍の金額である50,000円から60,000円が貯蓄できることがわかりました。13年間で800万円を貯蓄するという目標で、年間に見直すと62万円です。月々の平均としては52,000円となりますので、何事もイベントや特別な出費がない月であればその金額の貯蓄は確保できることがわかりました。

 

しかし子供が大学に入学するまで、ほかにお金がかからないかといえばそうではありません。小学校、中学校、高校と教育資金は大きくかかります。全て公立で通ったとしてもその金額は大きなものにはなりますが、中学校までであればひと月にかかる学業費用というのは高額にはなりませんので毎月のやりくりの中に組み込んでいくことは困難なことではないでしょう。

 

しかし高校になるとまずは入学費用が発生します。公立高校であれば授業料無料となることになっていますのでこれからの心配はないでしょう。しかし、寮生活になるなどのことも考えられますのでその点は考慮が必要になります。

 

年間のお金の流れを見たら、今度は長いスパンでもお金の流れを見ていく必要があります。例えば3年後に車検があるのでいくらかかる、10年後には高校入学なのでいくらかかる、ということをお金借りることも把握しておくことで長い目で見たお金の設計というのが出来上がってきます。

挫折に負けない

年間の貯蓄額を毎月貯めていくとき、それはぜひしっかりとした金利の高い定期口座に預金することをお勧めします。普通預金に貯めていったところで将来性は全く見えてきません。定期預金であればその金利によって少しずつではありますが貯蓄額を増やしていくことはできます。

 

将来というのはどのように変わってくるか全くわからないものです。目標に向かって進んでいく中で様々なことがあるでしょう。もしかすると家族の中に病院にかからなければならないような病気や怪我に襲われる人が出るかもしれません。そういったときにも予定外の出費にならないよう、そして充実してしっかりとした治療を受けることができるように保険に入っておくことは重要なことです。万が一の事故に備えての自動車保険も同じことです。ここは見直しはしたとしても節約したり解約したりすることは検討するべきではないでしょう。

 

しっかりとした計画を立てていたとしても、もちろん突然のトラブルは長い年月では必ず発生するでしょう。立て直せるくらいのトラブルもあれば、一から始めていかなくてはなないようなトラブルに見舞われるかもしれません。しかし、挫折してもあきらめる必要はありません。一度これほどにしっかりと考え将来を設計することができたのです。何らかの事情があり立て直さなくてはならなくなったとしてもその時にはまたしっかりと計画を立て直すことができるでしょう。よほどのことがあったときには国や県の機関も力を貸してくれます。

 

一度しかない人生です。危ない橋を渡るよりも、堅実に家族を守っていくというのも素晴らしいことではないでしょうか。